ヒトラー 〜最期の12日間〜

ヒトラー ~最期の12日間~ スペシャル・エディション
★★★★☆
内容:1942年、トラウドゥル・ユンゲは数人の候補の中からヒトラー総統の個人秘書に抜擢された。
1945年4月20日、ベルリン。第二次大戦は佳境を迎え、ドイツ軍は連合軍に追い詰められつつあった。
ヒトラーは身内や側近と共に首相官邸の地下要塞へ潜り、ユンゲもあとに続く。
そこで彼女は、冷静さを失い狂人化していくヒトラーを目の当たりにするのだった。


感想:その死の先にあるものは・・・・何もない。
これほどまでに、重い映画は見たことがない。
人間が、人間としてではなく"ただ死んで行く"のである。
あまりに冷たく。。。。。その先に見えるものは「無」のだ。
そこにあるのは、ヒトラーへの狂信的としか思えない忠誠心だけなのだ!


この映画を見たからといって決してヒトラーに好感が持てるなどということはないし、
戦争の愚かさ・残虐さはいやというほど伝わってくる。


劇中ヒトラーはこのように言う「戦場で犬死するのが若者の仕事だ!」
この時点でカレのカリスマ性はまったく無になっているようだった。
「ただ自分の保身がしたいだけ」「自分のしたい世界にしたいだけ。」要するに子供なのかもしれない。


最後に、ヒトラー役のブルーノ・ガンツ似すぎです!