麦の穂をゆらす風


★★★☆☆
内容:1920年アイルランド。英国支配からの独立を求め、若者たちが義勇軍を結成する。
ダミアンもまた医者としての将来を捨て、兄テディと共に過酷な戦いに身を投じていく。
彼らの激しいゲリラ戦は英国軍を苦しめ、ついに彼らは独立を手にし和平条約にこぎつける。
しかし、やっと訪れた平和もつかの間、条約の内容をめぐる支持派と反対派の分裂は内戦へと発展する。


感想:戦争に価値はあるのだろうか・・・
コノ映画のキャッチコピーは「愛するものを奪われる悲劇を、なぜ人は繰り返すのだろう」名文です!


一切の事前情報なしで見たのを後悔しちゃいます。
もう少し、背景が分かっていたら、理解度がアップしただろう。


中盤、ダミアンが友人を射殺する時「この戦争に、こんなことする価値があるのか?」
この時彼は、"心"から"人間"を捨てたのだ。その痛みは画面を通してヒシヒシと伝わってくる。


"心"が"人"じゃなくなった時に、人は悲劇を引き起こすのだろう。


派手な戦闘シーンもないし、劇的な出来事もない、ただ悲惨なのだ、それが戦争であり、
世の中でもっとも無駄なものなのだ。


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