エイプリルの七面鳥

エイプリルの七面鳥
★★★☆☆
内容:アパートで恋人ボビーと暮らすエイプリルは、いつもの感謝祭とは違う特別な日を迎えようとしている。
自由奔放な彼女は、典型的な中流家庭である家族を嫌い、中でも母とは何かと衝突、
やがて家を飛び出し現在に至っていた。
だがある日、母が癌で余命わずかと知った。
そこで彼女は、郊外に住み、もう何年も会ってない家族全員をディナーに招待して、
母の好物である七面鳥のローストを振る舞おうと決意する。


感想:映像とは説明
ドラマの進行に合わせて、家族たちの過去が少しずつ明らかになっていきます。
説明的でなく、さりげない会話の中で語らせるところが絶妙です。
また、過去を引きずる家族の話なのに、過去の回想シーンは一切無く、
見る人の想像力を駆り立てる手法も効果的だった。
アパートでは多種多様な人々がすみ、アメリカの縮図のようで大いなる皮肉を感じた。
このように、映像や演出的にはいいのだが、いかんせん地味な作品だった。