さよなら、さよならハリウッド

さよなら、さよならハリウッド
★★★☆☆
内容:今ではすっかり落ちぶれてしまった映画監督ヴァル・ワックスマン。
そんな彼のもとに話題作の監督という願ってもないオファーが舞い込む。しかし映画のプロデューサーはヴァルの元妻エリー。
しかも製作会社の重役ハルは、エリーを寝取った張本人だった。
とはいえ再起の絶好のチャンスを逃すわけにはいかず、正式契約に漕ぎ着けるヴァル。
ところがクランクインの前夜、ヴァルは突然、心因性の失明状態になってしまうのだった。
はたして、ハルはこのピンチをどう乗り切るのか!


感想:ユーモアのワインに酔いしれる
とにかく、皮肉をこれまでもかと織り込んでいく。
・過去にこだわる映画監督
・キャリアの為に監督と寝たい女優
・指示がないと動けない俳優
・自分の主張をまげない、映画人
・どこにでも顔をだそうとする、エージェント
などなど。もはや、ウディ・アレン自身すら、皮肉の対象かも。
また、他国を皮肉る言動も目についた、
カナダにて、「寒すぎて犯罪も起きない!」
仲直りの為に相手に停戦を申し込むと、「イスラエルの回し者か!?」


そして、最大の皮肉は、大オチにある。