カーズ

satsea772006-07-10

★★★★☆
内容:チャンピオンを目指し、快走していたライトニング・マックイーンは「決戦」の直前に、
地図から消えた街、ラジエター・スプリングスに迷い込んでしまう。
そんな、時代遅れの街でマックイーンは自分が忘れたものにきずいていく。


感想:命のないものに命を与えること
これまでのピクサー作品は常に挑戦であった、
トイ・ストーリー」では、世界初のフル3Dアニメとして。
モンスターズ・インク」では、難しいとされた、"毛"を見事に表現し。
ファインディング・ニモ」では、CGの苦手部門の"水"を克服し。
Mr.インクレディブル」では、"人間"を突破した。


そんな、PIXARが今回選んだのは、「顔のないものに顔を与えること」。
これって、実は非常に大変で、例えば「orz」と書けば、誰もが、「ヘコんでる」んだなって読んでしまう。
これは人間が、その形から創造してしまうからだ。良く考えたら、アスキーアートなんてただの「線」だ。


どうしても「車」なのだ。顔がついてて表情があって、それに感情移入させることが出来るのか?
この点が大きな疑問だった。
しかし、物語が進むにつれ、疑問は杞憂だったと感じた。
そう、カーズの車たちは「紛れもなく生命」だったのだ。
リエーターに息を吹き込まれて、まるでそんな生物がいるかのごとく、喜怒哀楽を表現していた。


物語の方は、ただのドンチャンものではなく。きっちりとしたメッセージを感じることの出来る良作だ。


そうそう、エンドロールの後にもあるので、最後まで見ましょう。
もちろん恒例の、旧PIXAR作品の出演者も登場します♪