海を飛ぶ夢

海を飛ぶ夢
★★★☆☆
内容:スペイン、ラ・コルーニャの海で育ったラモン・サンペドロ。
彼は25歳の時、事故で首から下が完全に麻痺してしまう。
以来、彼にできるのは、部屋の窓から外を眺め、想像の世界で自由に空を飛ぶこと。
詩をしたためることだけ。
やがて事故から20数年が経ち、彼はついに重大な決断を下す。
それは、自ら人生に終止符を打つことだった。


感想:生きるために死ぬ
人間の尊厳と人間らしく生きことを問う作品。
映画的にはつまらないのだが、「見るべき作品」である。


"自殺はしてはならない"これは全人類共通の言葉だ。
しかし、"自殺をしても罪にならない"ということも真実だ。
では、"自分で自殺できない人を自殺させるのは罪"なのだろうか。
個人的には罪ではないと思う。
なぜなら、"自分のしたいこと出来ない、人生は死んでいる"からである。


ショーシャンクの空に」にもこんな文句があった(吹き替え版のみ)
"死んだまま生きるか、生きることに賭けるか・・・ただそれだけだ。"