スウェプト・アウェイ

スウェプト・アウェイ
★☆☆☆☆
内容:ギリシャからイタリアへ向かうプライベート・クルーズ船。
製薬業界の大物トニーの妻アンバーは、船員の一人ジュゼッペ相手に怒りをぶちまけていた。
そんなある日、アンバーは洞窟探検に出掛けた友人たちを追うため、ジュゼッペに無理矢理ボートを出させる。
だが、その途中二人はボートの故障と嵐に見舞われ、無人島に流れ着く。


感想:夫ガイリッチー監督による妻マドンナへの妄想
00年代最高(最悪?)の駄作だ!ゴミだ!いや、漂流物だ!
映画は、監督で夫のガイリッチーから、主演のアンバー役の妻マドンナへの報復であふれている。


つまり、ジュゼッペは監督の身代わり人形みたいなもんで、
とにかく、殴る蹴るが多すぎで、
「へい、マドンナ!俺の前で裸で踊れよ!」
「おい、マドンナ!俺の前でひざまずけ!俺を"ご主人様"と呼べ!」
「さぁ、マドンナ!俺の手にキスをしろ!俺とヤッてくれ!」
とまぁこんな感じで。。。


2002年のゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)を5部門も制覇したのも納得です。
「ゴールデン・ラズベリー賞」とは毎年アカデミー賞の前夜、その年最低の映画を決めるという映画賞。
受賞者には8mmフィルム缶の上に金色のラズベリーをかたどったトロフィー(手製で時価、約4ドル27セント)が授与さる。
まぁ、通常受賞者は参加しないのですが、
90年代最低の駄作「ショー・ガール」の監督ポール・ヴァーフォーベンや、
「キャット・ウーマン」で受賞した、ハリー・ベリー参加し、拍手喝采を浴びた。


ハリー・ベリーは左手に『チョコレート』で受賞したオスカー像を、右手にはラジー像を抱えてこうスピーチした。
「私にはこの賞が必要だったのよ!!
マネージャ、今度からは脚本をよく読んでから仕事を選びましょうね!!」


どうでもいいけど、テレ東さん「ラジー賞5部門制覇!」ってCMは止めたほうが。。。
自虐的すぎだろ。